
2016年05月15日 [家系図]
明治のペット
明治5年というと、現在、正確な家系図を作成するためにはなくてはならないともいえる戸籍制度が始まった年です。今回は戸籍制度が始まった年、明治5年の出来事についてです。
明治5年は新橋―横浜間に鉄道が開通したことは有名ですが、うさぎのペットが大流行したことはあまり知られていません。
明治5年6月の「日要新聞」には、前年からウサギが流行して、両耳の毛が黄色のウサギ一羽600円で売られたことが報じられています。
明治5年の銀座の土地1坪の値段が5円でしたから、ウサギ一羽で銀座の土地120坪を買えるほどの価格になったのです。ウサギの売値を巡る殺人事件も起こるようになり、行政当局も取り締まりに乗り出しました。そこで東京府ではウサギ一羽に毎月1円の税金かけ、ウサギの売買を行うウサギ会も禁止しました。
そのため、ウサギブームはたちまち下火になり、殺されたウサギが捨てられているのが各地で見つかったそうです。
ウサギにとっては災難です。身勝手な人間の金儲けに翻弄されてしまいました。
現在でも一時の好奇心から外国から輸入された動物をペットにして、飽きたり手に余ったりするようになると捨ててしまい、日本の生態系を壊していることなどが問題になっています。
ペットを飼う前に、今一度、飼うということの責任について考えてみる必要があるのではないでしょうか。
明治5年は新橋―横浜間に鉄道が開通したことは有名ですが、うさぎのペットが大流行したことはあまり知られていません。
明治5年6月の「日要新聞」には、前年からウサギが流行して、両耳の毛が黄色のウサギ一羽600円で売られたことが報じられています。
明治5年の銀座の土地1坪の値段が5円でしたから、ウサギ一羽で銀座の土地120坪を買えるほどの価格になったのです。ウサギの売値を巡る殺人事件も起こるようになり、行政当局も取り締まりに乗り出しました。そこで東京府ではウサギ一羽に毎月1円の税金かけ、ウサギの売買を行うウサギ会も禁止しました。
そのため、ウサギブームはたちまち下火になり、殺されたウサギが捨てられているのが各地で見つかったそうです。
ウサギにとっては災難です。身勝手な人間の金儲けに翻弄されてしまいました。
現在でも一時の好奇心から外国から輸入された動物をペットにして、飽きたり手に余ったりするようになると捨ててしまい、日本の生態系を壊していることなどが問題になっています。
ペットを飼う前に、今一度、飼うということの責任について考えてみる必要があるのではないでしょうか。